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July 12, 2004

初めてのトラックバックへの反響

「週刊!木村剛」をきっかけにブログの世界を知ったばかりのゆびとまです。
木村剛氏による竹中平蔵氏への応援演説会の内容を全掲し、なおかつその記事を「週刊!木村剛」にトラックバックするという試みをしたところ、思わぬ反響があって驚きました。(記念すべき?初トラバでした)
コメントを幾つも頂きましたが、もっとも反応が速かったのはネガティブなものばかり。以下が最初の3つの反応です。

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テレビ屋にしては対象も視点も狭小ですね。ジャーナリズムのかけらもかんじられないんですけど。だからテレビ屋?つまり政治屋と同じですね。単なるシンパならはなからそう言えばいいものを。
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既に政治の場にいるのに肩書きが議員に変わった所で、「国民にとって」何のメリットがあるのだろう?
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本人の自己満足か
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で。
発見その1
アンチ木村も、かなり熱心に週刊!木村剛を見ているんだなぁ (でなきゃここのブログなんて見に来るワケがない)
発見その2
ネガティブな意見はみんな匿名・・・これってありがちなのかな?
発見その3
ネガティブな反応でも、即反応があるっていうのはある意味嬉しい(笑)し、面白い

ネガティブ系意見にもそれぞれ一理あったりして、匿名じゃなければひょっとしたら建設的やりとりも出来るかもしれないのになぁと、ちょっと残念でした。

そもそもこんな、ちょっと馬鹿げたことをやろうと思った、一番のきっかけは・・・
「週間!木村剛を見に来るような人は木村剛氏のファンだろうから、きっと演説の中身を詳しく見たいに違いない」
と思ったから。
だから、この企画の意図をあえて説明しなくとも、それなりに好意的にうけいれられるのではないかと・・・
でもそれって思い込みだったんだなぁ。そうでない人もけっこういるというのは、いい教訓になりました。

批判コメントの中で、「自己満足か」というのは少し耳が痛かったです。
「こんなに長いものをウェブ上に投げつけるように掲載するっていうのもなぁ。全部読む人なんて木村オタクか竹中オタクくらいだよなぁ。大勢の人に見てもらおうという姿勢には欠けてるよなぁ・・・」って、自分でも思ってたので。

もう一つ、「ジャーナリズムのかけらも感じられない」とあったのは、面白い指摘でした。
ジャーナリストとしての最初の一歩って、本当は、事実そのものや素のデータに触れるところから始まるんですよね。
そのジャーナリストとしての最初の手順を、読んで下さった方に疑似体験してもらいたい、という考えもあって、全文掲載という、ある意味暴挙(笑)に踏み切ったのでした。あんなに膨大な量の文章から、ほんの一言を取り出す作業を、テレビ屋たちは、いつもいつもしているんです。

数多くの事実から、本質や真実に近いと思われるほんの小さな断面を取り出して、分かりやすく編集して、一般の読者や視聴者に届ける。それが"ジャーナリスト"の仕事です。
ってことは、多くの皆さんの目に触れる「報道」は、すべてがすべて、特定の人や集団のバイアスがかかったものになります。事実だけしか述べていないようでも、その事実を選んだ時点で、選んだ人の主観が入っている。

この新橋演説を例にとれば、たとえばテレビで一カ所だけナマの音を使うとします。
その音に、竹中氏がしつこい野次にキレてしまった
「ちょっと静かにしなさいよ、アンタ!他の人は聞いてるんだから黙ってろっっ」
を選べば、竹中氏に対する印象はとても悪くなる。
(かくいうゆびとまも、竹中さんの瞬間湯沸器ぶりに驚いたが・・・)
でもそれは事実には違いない。

だいたいヒトの感覚なんていい加減なもので、自分が嫌なヤツだと思っている人の発言は、バカっぽいところや不愉快な部分の方が耳につくし記憶にも残る。自分が好きな人の発言は、いいところばかり、いつの間にか選り分けて聞いている。
いま話題のムーア監督の「華氏911」も、きっとブッシュのバカっぽいところばかりを目立つように編集したんだろうなぁ、と想像してます。まだ見てないけど。(ブッシュ大統領はバカっぽい発言が極端に目立つ政治家であることは間違いのない真実だと思っていますが・・・)

ということで、いつの間に「他人のフィルターを通した事実なんて、無批判に信じちゃいけないよ」というお話になりました。以上、テレビ屋のつぶやきでした。

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Comments

はじめまして。ミズタマのチチと申します。
僕は、お話にある「バイアスのかかった情報」に警戒心を持っており、それを補完する意味で、方々でブログのエントリーを読んでいます。

何か引っかかる出来事があった場合、編集された「報道」をニュースのヘッドラインと捉え、それはそれで置いておき、自分の見解を固める場合は、改めてたくさんのテクストを読み、比較検討します。
僕のような者からすれば、どこかが原典を全文掲載してくれるのは、非常に価値があります。

むしろ、その道のプロが、ご自身の痕跡を全く挟まずアウトプットしているのは勇気があるなと思いますよ。

Posted by: ミズタマのチチ | July 12, 2004 11:36 AM

始めまして、Hiroetteさんのブログから飛んできました。

僕自身報道を見ていて、どこかでソースを当たれないものか、最近痛感するようになりました。
福田さんの「あんたのとこは生きてんだから」とか、最近の拉致被害者の会から首相が糾弾されたとか。
前後の経緯を知らないから、福田さんへの非難一色でしたよね。

報道も大変な仕事で、一部を切り出すのは大変でしょうから、いっそネット上にソースを流してしまえばよい。
そうすると取材の甘い部分も、ある方向に誘導している状況も全て見えてしまう(^ ^)

最近、地方議会の出来事を「会議録」などによって検証する癖がついたので、報道によってコメントすることにも慎重になりました。
全文の労作、感謝しています。
これからもこのような姿勢でお願いしたいと思っています。

Posted by: 聞きかじり | July 12, 2004 12:55 PM

はじめまして。キムタケのブログから飛んできました。

ゆびとまさんの報道姿勢にいたく感動しました。

メディアは必ずしも真実を報道してませんよね~。
日○新聞だっていわば支持層がサラリーマンのゴシップ誌。
売れないネタは掲載されないか、小さくまとめられてしまうのだからたまらない。もっとも持ち込む方も掲載されれば十分な広告効果が得られるわけだから、真実を曲げない程度に大げさに持ち込んだりするわけですが・・・。
そうして、真実は活字化される過程でバイアスのかかった成果物として「事実」という姿を装い、国民に誤解を与えていくのでしょう。

ゆびとまさんの今回の試みはとても勇気のある行動だと思います。私も実は同じように録音していたのですが、伏字と雑音で聞きにくかった点を除けば、一言一句すべて同じ(当然ですが・・)。ま、全てを掲載することの良し悪しはあるでしょうけど、国政を担う人物の発言を、メディアの都合のよい部分だけ切り出すことの方が問題だと思います。

これからもがんばってください!

Posted by: 政策ウオッチャー | July 12, 2004 03:26 PM

竹中平蔵さんてブログ書いていないのかなと探しているうちにこのサイトにたどり着きましたが、こうことやっている方がいること&それもテレビ局の方がやっていることに大変感銘を受けました。ブログってすごいですね。この間ライブドアの堀江社長が講演で、ブログの登場はインターネットの登場と同じくらいの衝撃があるといっていましたが、ぼくも大変同感しました。
今回の参院選に限ったことではないですが、どうして、いつもテレビはなんでもかんでも批判のほうを大きく取り上げて、本文にもあったような、竹中リカバリー的なことをいわないのでしょう?最近ビジネス書とかで、コーチングの本とかを読むと、いかに人を誉めるかという技術がよくとられていますが、テレビ局って政治家に対してその逆をやっていますよね。誉めればいいというわけではないのですが、諸問題に対して、「A党案はだめ、だからB党案、でもB党案もだめ」型ではなく、「A党案のここがいい、でもB党案はもっといい」型の議論を聞いたことがないです。どうしてなのでしょう?
といって通りすがりで好き勝手書いてしまいましたが、竹中新橋演説全文を読むことができて大変よかったです。ありがとうございます。これからもブログがんばってください。ではでは。

Posted by: take | July 13, 2004 01:27 AM

こんにちは、珠丸と申します。
いまさらですが、全文掲載本当に有難うございました。
大変でしたでしょう。さすがはプロですね。
これからも楽しみにしています。
がんばってください。

Posted by: 珠丸 | July 14, 2004 01:52 PM

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