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February 21, 2011

アンドラージュ・シフ Andras Schiff @紀尾井ホール

Schiff_320日夜、紀尾井ホールに母と一緒にハンガリー人の巨匠ピアニスト、アンドラージュ・シフのリサイタルに行って来ました。
母がとても楽しみにしていたベートーベンの後期ソナタ3作。

本当に圧巻でした。
30番、31番、32番の3つのソナタを、休憩なし、観客に拍手もさせずに、弾き切った。
シフの静かな迫力に圧倒され、観客も1時間半近く、咳1つせずに聴き入りました。

ときに即興かと思わせるような、自由自在な曲運び。
この世のものではないような、美しく静かなパッセージ。
フォルテ、ピアニッシモ、ペダルの使い方から和音のわずかなズレまで、おそらくシフによって計算し尽くされた音色。
しかしそれは人の知恵による計算を超越した、深く精神に響く、ソナタでした。
聴き終わったとき、言葉に尽くしがたい、充実した感動で満たされました。

ベートーベンの偉大さを改めて思い知りました。
そして、シフがこんなにすごいピアニストだとは知りませんでした。
地味な濃いグレーの、まるで作務衣のような服を着てあらわれて、ゆったりした服なのに大きなお腹がぽっこり出ていて、額は後退し、もそもそした巻き毛が伸びていて、とんがった鼻とつぶらな瞳で、穏やかな表情をしている、なんともいえない独特の風貌のシフ。
演奏が終わると何度も何度も律儀にお辞儀をしていました。

L1000706これほどの大曲を弾き切った後なのだからアンコールは無しかと思ったら、なんと嬉しい、バッハの平均律!
もともとシフはバッハ弾きとして世にあらわれたピアニスト。私が初めてシフを知ったのも、平均律のレコードでした。
(はい、レコードです)
結局アンコールをバッハばかり3曲も弾いてくれました。もう、大感激。

この演奏会の模様は3月4日(金)23時から、NHK教育「芸術劇場」で放送されるそうです。
かなり前の方にいたから映っているかもw

さっそくコンサート会場でこのCD買いました。
こちら、30番、31番、32番が入っているCDです。
このブログもこれ↓を聴きながら書きました!

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