November 18, 2008

魂を揺さぶられた・・・/「虐待」は「狂気」か?

魂を揺さぶられた。
NHKのドキュメンタリー「微笑と虐待~証言 アブグレイブ刑務所事件~」
17日(月)午後10時から放送。会社でテレビに釘付けになった。
(再放送もあるだろうから、見逃した方は是非。以下ネタバレです)

リンディ・イングランド。裸の捕虜を前に笑っていた彼女は、禁固3年の刑に服している。仮釈放の身で、事件から5年、初めてテレビカメラの前で、なぜあんなことをしたかを、自分の思いを、とつとつと、言葉を選びながら、語る。生まれてこのかたトレーラー住まい、つまりは貧困層。そこから抜け出したくて、予備役に志願したという。

あれは日常的なことだった(「虐待」を彼女は自分の言葉として使おうとはしなかった)。上から命令されたと周りのみんなが言っていた。おかしいとは思った、しかし戦時中は誰もみな不安定になるものだ。私はたまたまそこにいただけ。たまたま写真に写っただけ。有罪の理由は、そこにいたから。写真に写ったから。

そして、彼女も軍の方針の犠牲者にすぎなかったことが、丹念に明らかにされていく。

アブグレイブ収容所の所長だったジャニス・カーピンスキー大佐は、頭脳明晰な女性らしく、理詰めで、しかし沸き上がる怒りに少しずつ興奮した語り口になっていく。最後には、捕虜虐待で有罪になった7人は「写真を撮ったから軍そして政府上層部の怒りに触れたのだ、写真を撮ったことで有罪になったのだ」と身を乗り出して大きな声で言い放つ。

私にとってのクライマックスは、偶然に虐待写真を入手し、悩んだ末に匿名で告発した兵士が、ラムズフェルド国防大臣その人に恐ろしい目にあわされる場面。あのラムズフェルドは、告発を「英雄的行為」とたたえながら、本人に何の断りも無しに、実名を議会証言でいきなり公表したのだ。なんという報復。兵士は間もなく裏切り者として軍を去らざるを得なくなった。保守的な土地柄の故郷にも帰れなくなってしまった。「同胞を裏切った者」として恨みを買った結果、地元の住民から危害を加えられる恐れがあるからだという。なんという。非道い。非道すぎる。そして、今後、米軍兵士は誰一人、告発などという割に合わない馬鹿げたことを二度としないだろう。

アブグレイブの虐待が明るみに出て5年。このテーマをここまで追いかけ続けたテレビマンの魂に震えた。エンドロールの最後に、NHKと並んで、制作オルタスジャパンとあった。オルタスジャパンは優秀なディレクターを抱える制作プロダクションだ。あのエンドロールの位置からすると、おそらく、このネタを追いかけ続けたのはNHKプロパーではなく、オルタスジャパンのディレクターではないだろうか。誰であれ、その粘り強さとあきらめの悪さに、心から、拍手。

番組HP
http://www.nhk.or.jp/special/onair/081117.html
「彼らの証言から浮かび上がってきたのは、アメリカがイラクの民主化という「善意」とテロとの戦いという「理想」を掲げる一方で、密かに進行していたアメリカ軍の狂気そのものだった。」

「狂気」。なんとまあ陳腐な言葉だと思う。番組を通じて要所要所に妙におどろおどろしい音楽が演出的にかかっていたのが気に入らなかったが、番組の制作責任者が、あのすべての騒動を「狂気」と理解しているからかと思うと、妙に納得がいった。

あれは狂気などではない。狂気ならば救いがある。狂気は、一時的な、情に突き動かされた、衝動的なものだ。

実に冷静に計算された拷問方法と、告発者への報復と、あまりに分かりやすいトカゲのしっぽ切り、責任逃れ。人間とは冷徹にそういう計算ができる生き物だ。だからこそ恐ろしい。その性質と、闘わなければ。どう闘う?分からないけれど。その性質と、闘いたい、と思った、学生の頃の情熱を思い出した。

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September 27, 2006

給料3割カット

安倍さんが、給料3割自主返納という記事をヤフーで見て。

へええええ。
なんか、やっぱり、若い人だなぁ。

と、すごく年寄りくさい感想を持ちました。
総理大臣就任後、初めての記者会見で、自分の給与の30%カットを発表したという。

きょうは私は午後はまさにその新総理の組閣情報のスーパー速報打ちまくり担当で、マジ疲れましたが・・・
夜はファイナンスの勉強するためサッサと会社を出てしまったので、会見はまったく見なかった。
夜ニュースも見られる時間に帰って来なかったので、なんも知らずに夜中にネット見てたらビックリ。

歳出削減のために、まずは自分の給料から削減する。
もちろんカネに困っていない人だから出来ることなんだけど。
それを敏感に感じ取って反発する人もいるだろうけど。
私はなんだか好印象でした。
子供もいないし、年齢以上に気持ちも若いだろう安倍総理。めちゃめちゃやりがいのある仕事について、きっと本当に身命を賭してやる気になっていて、できることは何でもやろう、という気持ちになっているのかなぁ、なんて、つい好意的に解釈してしまいます。
うーむ。官邸の広報戦略にまんまとしてやられたか?わたし。

でもね、なんか、真剣にやりたい仕事に、真剣に取り組んでいる人に見えてね。
私も、そういう仕事を、また見つけなければ。

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February 12, 2006

好材料は悪材料より取り上げやすい

これ、株式市場がらみのニュースのことです。経済ネタは全般的にそうです。好材料の方が取材源から出てきやすいということもあるけど、取材する側のマインドも、つい、そっちに傾きがち。いい材料に反応して株価が動くと、そのニュースがさらに他のメディアで取り上げられて、大きくなっていく。メディアとしては、存在感が増す。
ちょっとマッチポンプになりかねない危険性を常にはらんでいます。
(そういえば、社会ネタは正反対ですよね)

で。気になったのは、これまた日経の記事。

2月3日の1面トップ。
大見出しで「業績上方修正相次ぐ」少し小さい字で「主要企業/今期見通し」

2月9日の総合面(3面)。
上方150社 下方120社」少し小さめに「今期見通し修正 明暗くっきり」

3日の記事は、超イケイケな雰囲気がぷんぷんです。「企業の利益上積みは堅調な株式相場を後押しする可能性がある」なんていうけっこう踏み込んだ表現で見出し文を締めくくっています。「うっしゃー、まだまだ株は上がるぞーっ」て言ってるようなもんです。

で、多分、ちゃんと良識あるデスクなり記者なりがいたのでしょう。
9日の記事は、いいニュースに飛びつきがちな自らを諌めるかのようなものでした。
記事によると、8日までに業績見通しを修正した企業は約270社。利益の上方修正は約150社で修正額合計約4400億円、下方修正は約120社で修正額合計約3400億円。
見出し文の締めくくりは「原油高や円安という環境変化だけでなく、経営戦略見直しや価格競争への対応力などが明暗を分けた要因だ」と、冷静な事実関係で結んでいる。
これ、途中集計だし、誰かが意図をもって書いた(書かせた)んだと推測されるんですよ。
きっと3日の記事を軌道修正したんではないか、と。

経済ニュースにかかわることの多い身にとって、なんというか、よい教訓、他山の石、と、すべきお話でした。

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重箱のスミ突っつく系ですが

きょう12日付の日経朝刊2面の風見鶏「政権末期の独り相撲」。皇室典範改正問題で、去年11月に政府の有識者会議がまとめた報告書について大いなる批判を展開しているのですが・・・。

以下、一部引用。
「報告書はまた、『今後、皇室に男子がご誕生になることも含め、様々な状況を考慮したが、現在の社会状況を考慮したとき、中長期的な制度のあり方として、ここで明らかにした結論が最善のものであると判断した』と明記したが、この判断もすでに破綻している。紀子さまご懐妊で国民世論は大きく変化し、典範問題は仕切り直しになった。」
引用終わり。

最後の方のくだりだけど、意味がわかりませーん
破綻しているってどこが破綻してるんだろう?すでにって、いつのこと?新聞のくせして、かなり意味不明瞭だ。
それと、「国民世論は大きく変化」って断じているけど、何をもって変化したって言うんだろう?懐妊の前と後とで世論調査でもしたのかな?少なくとも、私の考えは紀子さまご懐妊の前後で全然変わってません。
いいじゃん、最初に産まれた子を優先したって、ねえ、別に。だって男系の尊さとか言われてもピンと来ないんだもん。おんなじ子供じゃん。ていうか、そうでないと、いまこの瞬間もすくすく育ち続けている愛子さまがかわいそうじゃん。後から産まれた従兄弟とかハトコとかより格下に扱われるなんて、ねぇ。

まあ私の考えはどうでもいいんです。要は、この記事を書いた編集委員さんの論拠はかなり弱いんではないかということを言いたかっただけです。日経新聞って、あんまし思い込みだけとかで書かないところがいいと思っているのに、これじゃあなぁ。もっと論理的にちゃんと詰めてから出してほしいなぁ。「独り相撲」って、記事の内容の方が独り相撲っぽい。

余談ですが、そんな私でも、有識者会議が出した結論は、日本にしてはかなりドラスティックだなぁとは思っていました。これが通ったら長期的には日本社会にかなりの意識変化をもたらすんではないかと期待してたんですが、こんなことになっちゃって。やっぱり無理だったか。

皇太子ご一家、まけるな、がんばれ。

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そりゃあないよ、村山さん・・・「自衛隊合憲を反省と村山元首相」

唖然愕然、村山元総理大臣の無責任発言。↓

自衛隊合憲、小選挙区導入を反省=村山元首相が会見
 社民党の村山富市元首相は11日午後、党本部で記者会見し、衆院への小選挙区比例代表並立制導入に賛成し、自衛隊合憲を打ち出した自らの判断について「残念に思う。反省がある」と述べた。(以下略)
(時事通信) - 2月11日17時0分更新


村山さんが自衛隊合憲を打ち出した94年。
当時まだ駆け出しのゆびとまは連立与党担当記者でした。連立与党って、日本新党とかさきがけとか新生党とか民社党とか社会党とか、公明党以外は今は無き政党ばっかりが集まってできた、自民党でない人たちの政権与党です。
まあ毎日ものすごいゴタゴタでニュースの嵐で。権力闘争を間近で見ていた私は、世の中が結局は人の好き嫌いで動くことに非常に驚いたものです。
対立軸は、「小沢一郎が好きか嫌いか」、だけだった。

で。小沢一郎氏と、当時小沢氏の盟友だった公明党の市川書記長は、自分がバカなことを気にしている人たちに向かって正面切って「お前はバカだ」と言ってしまうような、人の心の機微をわかっていないところがあって、「お前らバカだ」と言われた社会党の面々は、耐え切れず自民党と組んでしまったのでした。
あの時、一・一ラインと呼ばれた二人が、「そうだよね、バカを続けるのもつらいよね、みんないろいろ事情があるもんね」とソフトにアプローチしていれば、非自民連立政権が瓦解することもなく、その後不良債権問題があんな形で放置されることもなく、日本の財政赤字がここまで積み上がることもなく・・・

・・・いやはや話が本筋からはずれました。すみません。

94年6月末。社会党は、非自民連立政権に戻るか、自民党と組むか、揺れに揺れていた。
結局は「人をバカ呼ばわりするようなヤツらと組めるかっ」ということで自民党と組んでしまいました。
自民党は、とにかく権力の座に戻りたくて戻りたくて戻りたくて、そのためには社会党の党首を首相にかついでも良かった。驚くべきプラグマティズム。かくして94年6月29日、村山総理大臣が誕生した。

そして、本当に忘れられない瞬間が、村山総理の衆院本会議での発言でした。テレビ画面で見ていて、聞いた瞬間、力がへなへなと抜けた記憶が鮮明に残っています。
どういう発言だったのか。以下、国会会議録検索システムで検索した衆本での総理発言抜粋です。
1994年7月20日
「自衛隊に関する憲法上の位置づけについての御質問でございます。よくお聞きをいただきたいと思います。(拍手)
 私としては、専守防衛に徹し、自衛のための必要最小限度の実力組織である自衛隊は、憲法の認めるものであると認識するものであります。(拍手、発言する者あり)」


なんでへなへなと腰が抜けるような気持ちになったか。
それまでの1年間、嫌いな小沢さんに対しては絶対に絶対に絶対に認めようとしなかった「自衛隊合憲」を、総理大臣になったからっていきなり・・・しかも、足元の社会党の組織には一切諮らずに・・・あんなガチガチの組織政党のトップが、ですよ、機関決定まったくなしに、いきなり、総理になったからって、党の根幹思想を、ひっくり返す・・・その衝撃。
「大人なんてウソツキだ。大人なんて嫌いだ。」ってな感じでしょうか・・・。

衝撃的に重大な言葉。日本の政治史上、「不毛な神学論争」に終止符を打ったとされる、極めて重要な言葉。
それを、時代が変わったからって、いきなり、「反省」はないでしょ、「反省」は。
社民党はしょうがないよ。福島瑞穂さんだって、そりゃそうだろう、そうするしか道はないって判断はアリだよ。
でもさ、村山さん。あんたが言っちゃあいけないよ。
言葉の重みを、そんな簡単に反省しないでよ。


※このエントリを書くのに、いろんな時系列を確認したくてグーグル検索したら、便利な年表がありました。
「1992年細川新生党結党以来の新党の歩み」
あと、当時の新聞記事も検索してみたりして、けっこう面白かったです。合憲発言の時には自民・新生・公明席からはどよめきと拍手が起きたのに、社会党席はシーンと重苦しく深刻な雰囲気だったと描写されていました。
私の記憶もいい加減なもので、なんとなく総理になって一夜明けたら自衛隊合憲って言ったような気がしてましたが、首班指名から合憲発言まで20日間もあったんですねー。まあ組閣やら何やらいろいろあったんだろうけど。


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January 30, 2006

さて  (ライブドアについてのエントリです 後で見ても分かるようにタイトル加筆・2/12)

話題のライブドア。

多少取材に関わって思ったことをつらつら書いてみようかと思ったけど、難しい。

どんな対象だって、一言で言い表すのは難しいんですよね。あったりまえなんだけど。
自分でもまだぜんぜん整理できてない。そんなに詳しくないし。
でも、いっこ特番つくってそれが終わったので、今の時点の感想を残しておこうかな、とふと思い立ったのでした。

堀江前社長(放送上は容疑者と呼んでいる)と直接会う機会があったのは一度だけ。朝、眠そうだった。出演直前の打ち合わせ。聞いているんだかいないんだか。なんというか、経営者というよりは芸能人を相手にするような感じだったかも。(そんなに多くの芸能人を相手にしたことはないのですが)
本番は、やっぱり反応がはやかったかなぁ。いくつか反ホリエ的材料を用意したんだけど、それに対する反論、やっぱりうまい。あの傲慢なキャラで、でもどこか説得力ある答えが返ってくる。
あと記憶に残ってるのは、礼儀正しかったことかな。慇懃無礼なんかではなく、普通に誠実に礼儀正しかった。
ライバルと言われた人に比べれば、イヤミな感じやバカにされた感じは全然なかった。

逮捕されたとたんに虚業だ虚業だ言われてるけど、そうじゃないっていう話を、実際の取引先企業のまともな役職についてる人から聞いた。若くてやる気のある優秀な技術屋が揃っているって。
そういう部門もあったんだなぁ、と。

一方で、かつて買収された会社の元社員が、自分がやっていた事業が放置されてただただ衰えていくという現実を悔しそうに指摘するのも聞いた。

昔のオン・ザ・エッヂは、ITバブルの中、ひたすら地道に地道にホームページ制作をする、技術の会社だったんだそうです。でも裏方の技術の会社って、急成長はなかなか出来ないんだってね。それで儲かる方へ知名度の上がる方へと変質していってしまった。

こんなのみんな知ってる話ばっかりかな。

03年から04年にかけて作り上げた利益を元手に、球団買収というバクチに打って出て、知名度を大幅に上げ、次は放送局買収というバクチに打って出て、これは大成功で1400億円も手に入れて、そのカネをあちこちに張って、スカイプとか、実業やっててネットとも相性の良い上場企業とか、次々と手に入れて、今年こそ、中身を伴う成長ができるかどうかの正念場だった。

それがこんなことになっちゃって。


大株主のフジテレビにとっては、ライブドアを再生させるのが大きな経営課題。
突っ込んでしまった440億円の資本、ライブドアが万が一つぶれて紙切れになってしまったりしたら、440億の損が確定してしまう。となると、資本を突っ込む決定をした今の経営陣が、フジの株主から損害賠償請求されかねない。
事業縮小してでもとりあえず生き延びてくれれば、損は確定しないから、責任も問われない。
だからフジの今の経営陣にとっては、ライブドアを支援するインセンティブは十分にある。
らしい。


つらつら書き連ねました。何のまとまりもない。


ライバルの人について自分が書いた記事を探していたら、ライブドアについて書いてたエントリいくつかあったことに気がついて、読んでみた。
そしたら、すごいこと書いてた。

堀江氏については、「ほんものの革命が起きる直前の、一揆の首謀者で、最後は磔にされちゃうような・・・。歴史に必要不可欠な存在なのではないか」と。

政府に比較的近いスジの取材先に聞いた言葉だったんだけど。これ、去年の2月の話でした。

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November 14, 2005

あらいつのまに政府インターネットテレビ

政府インターネットテレビなるものが始まっていることに今頃気がつきました。とろくてすみません。誰が仕掛けたんだろう。
ちょっと見ようとしたけど、私のマックでは肝心の動画が見られない!!!改善求む!!!できればダウンロードできるようにして国民の財産として公開してほしいですね。
予告ムービーなるプロモビデオは見ました。音楽ダサダサで、すんごいベタなプロモだったけど、まあ政府広報だし、OKなのでしょう。

いずれにせよ、会見などのニュース映像がどんどん公開されていけば、ちょっとヒマとセンスがある人が編集したものの方が、フツーのテレビのニュースよりはるかに面白く分かりやすくなっちゃう。そーゆー人が果たしてカネを稼げるかは分からないけど。
私としては、自分の今の仕事がほんとにつまらなくなった時に、楽しめそうな行き場が増える気がして嬉しかったりするのですが(笑)

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November 01, 2005

内閣改造

本日ひさびさにブログつながりの方々と会う機会がありました。Fireside Chatさんを囲む会。そこであまりに長くブログを放置していると言われたのと、久々に書く気になるネタがあったので、書いてみます。

というわけで内閣改造。
小泉-竹中の濃くて強力な絆、みんなどこまで気がついているのか、あるいは悔しくて見ないフリをしているのか。
竹中氏が総務大臣をとったのはスゴすぎ。ある意味財務大臣よりも強大な権限を持っている役所。だって公安の情報から何から全部入ってくるところですよね?
その竹中大臣、官邸呼び込み直後の記者会見で「郵政民営化、三位一体、放送と通信の融合」をテーマに掲げましたですよ。放送と通信の融合!ハッキリ宣戦布告、した〜!身震いした。(と私は勝手に受け止めてしまった)
これまで監督官庁との穏やかな関係を作るために存在していた民放の総務省担当記者はどうなることやら。マジモードで取材しないと、ついていけなくなるのは確実。いずれにしてもこれからすんごく面白そうです。
いや他人事でなく。変化あるところにチャンスあり。

他に主要人事の感想。やっぱり小泉総理ってすごい。
麻生さんが後継になるなんてあり得ないけど外務大臣という重要ポストをあげて目くらましして黙らせ、谷垣財務大臣には「お前分かってるだろうな政府系金融機関ちゃんとやるんだろうな」とすごんで留任させ、本命の安倍晋三は腹心の立場に置いて勝手な行動をおさえるとともに内閣全般のことが分かる立場に置いて国のリーダーとしての教育もする。そして福田康夫氏が拒否することなんかは織り込み済み、多分。
この読み、外れてるかな?
ちなみに私、選挙に勝つための党首選びを考えれば、ポスト小泉は安倍晋三さんしかあり得ないだろう、と思ってます。

小泉-竹中路線への好き嫌いは別として、あと1年、二人三脚で経済&財政構造改革まっしぐら。これで政府系金融機関を民営化し、三位一体もまともにできれば、ほかの重要課題はすべて後回しとなってしまってもあまり文句は言えない気がする。
中途半端な改革ならやらない方がマシだと言う人はかなり多いが、そのあたりはどうなんだろう。テーマごとにかなり詳細に分析しないと、責任もったことは言えませんね。

では眠くてもうろうとしてきたのでここでやめ。TBもどこにも打ちません。悪しからず。

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September 12, 2005

Landslide Victory

地滑り的勝利って、えーっと、groundslide、だっけ、んー、違う、それじゃなんだか泥だらけで転んで喜んでるみたいだぁ、んー、なんだっけーーー・・・

しばらく考えていたのに、ずっと夜の間は思い出せませんでしたが・・・

そうそう、Landslide Victory。

去年あたりから感じ始めた世の中の変化の兆しが、一気に表面化したような気がする。

寝不足と軽い酔いとで頭が働いていませんが、とりあえず、この歴史的な日に何のエントリ立てないのもつまらないと思って。

ホリエモンがきっかけで一気に関心を集めた資本市場のあり方。
少し前まで、メディアの世界では悪役だった竹中大臣に、もう誰も表向き文句が言えない。
思えば細川政権時代に種を蒔いた選挙制度「改革」。10年以上たって、国のかたちを変えた。
「制度」を変えると、その数年後には、必ず世の中は変わる。そんなことをしみじみ考える。制度のあり方、ルールのあり方がいかに重要か。ルールを変えれば、遅かれ早かれ世の中は変わるんだ。しかも、誰もその変化の度合いを正確に事前に把握することはできない。金融のルールも会計のルールも、日本経済の形を変えた。
ルールってつまり法律で、法律づくりに最終的に責任持つのが国会議員。と考えると、やっぱり選挙ってものすごーく大事なんだなぁ。まあルールは山ほど官僚が作っているのですが。

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August 26, 2005

知らぬ間にすごいことになっていた

1ヵ月ぶりです。たま〜に見に来て下さる方々、たいへんご無沙汰しております。

自分の仕事が好調で面白くて忙しくてそっちにほんっとに夢中になっているうちに、ブログの世界は選挙で大変なことになっていました。
自民党がブロガーを集めて会見するだって?! by R30さん
知らなかったー!

マジメ系ブログ言論界、ことしに入ってなんとなく低調な感じが勝手にしていましたが、今は選挙で大盛り上がりなんですねー。R30さんのおかげで世耕日記なんて面白いブログも知ることが出来ました(今まで知らなかったのかよおい、って自分で自分に突っ込みを入れてみる)。いかに竹中大臣が今回の総選挙に深く関わっているか、伺い知ることが出来ます。
みなさんご存知でしょうが、世耕議員は、郵政関連法案を採決した参院本会議で、法案の賛成討論に立ちました。インパクトのある、生き生きとした演説ぶりが強く印象に残っている。とにかく結果が気になって中継を片手間でぼーっと見ていたのが、ぐいぐい引き込まれた。自分の言葉で中身のある内容を語ることのできる、いい政治家さんだなぁ、と、感心したのを良く覚えています。
その時の様子に興味のある方は、参議院インターネット議員中継でも参議院会議録でも「8月8日」「本会議」で検索すれば出て来るはずです。(このエントリのいちばん最後に、会議録から、議員の討論内容だけコピペしてしまいました。)

日本では「言葉」の重みが無さ過ぎることが、いろいろな「非効率」を引き起こしているのではないかと常々思っている身としては、発した言葉をかなり高い確率で守り続ける小泉さんの存在はすごく心強い。(彼の思想行動そのものにすべて同意するかどうかは別です、念のため)
「意味ある言葉」や「正確なコミュニケーション」って、同じムラの仲間同士には必要ないんですよね。同じ既得権益を守る人たちには必要ない。自分達の共同体を守りたいという無言の共通認識のもと、共同体の昔ながらの秩序を脅かしそうな存在=他者とは、コミュニケーションしないんです。
往々にして、そういう他者は、昔ながらの秩序の非効率な部分を何とかしようと入って来る。共同体側は、そういう相手にはロジックでは負けてしまうから、意味ある言葉なんか語らない。本能的に、ね。
女性であるというだけでムラの外にいると感じることが時々ある私としては、分かりやすい言葉、行動に裏打ちされる言葉、を発してくれる人がいるだけで、嬉しくなっちゃう。そこにはコミュニケーションの可能性がある。コミュニケーションの先には、既成の秩序の変化の可能性があるんです。新参者は、秩序変化の可能性が無ければ、どんなにやりたいことがあっても、何もできない。私には、試してみたいことがいっぱいある!


・・・そういえば私がブログにハマるきっかけになったエントリ、よく考えたら、1年前の参院選挙がらみでした。
なんとなく、その時のエントリのリンクを下記に貼っときます。懐かしいなぁ。当時の竹中さんが郵政民営化について言っていたことと今言っていることを比べてみるのも面白いかも。
04/7/8新橋街頭演説その1
新橋その2
新橋その3「不良債権問題」
新橋その4「郵政民営化」
新橋その5「年金問題」


以下、2005年8月8日、参院本会議の議事録抜粋。

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